外壁塗装用語集

あ行

足場

高所からの転落防止、防音対策等で組まれる仮設の作業床や通路のこと。

アクリル系塗料

塗料の一種。
発色が良く、高温でも変色しにくい。筆塗りやエアブラシで使用することに適している。伸びがよく、水溶性なので塗料の希釈や用具の洗浄は水を使って行うことが可能。安価で取り扱いがしやすいため、以前は一般的に使われていた塗料。耐用年数は6〜7年程度と短め。

アクリル樹脂

プラスチック系の合成樹脂の中でも耐久性、透明性に優れ、取り扱いのしやすい素材。加工しやすいため様々な用途に用いられる。

アスベスト

石綿と言われている天然に産する繊維状けい酸塩鉱物。保温・断熱の目的で以前は建造物に多用されていたが、石綿を吸うことにより発生する疾病があるとして、現在は原則として製造等が禁止されている。また、解体の際も注意が必要となっている。

上塗り

通常3回塗装する場合の最終工程。美観や耐久性を左右する大事な塗装。

ウレタン系塗料

現在主流となっている塗料の一種。柔らかい性質の塗料で密着性が高く、厚塗りのしやすい塗料。耐用年数は約10年程度。

縁切り

屋根塗装をした際に塗料によって塞がれた溝を作る作業。毛細管減少によって雨水が屋根内部に入り込むのを防ぐために必要な工程。塗装した後カッターなどでその部分を切る作業ですが、タスペーサーという器具を入れて、事前に塗料によって塞がれないように処置する場合もある。

か行

外壁材

サイディング、モルタル、ALC、タイルなど、家の外側を形作っている建材。

重ね葺き

既存の屋根を残してその上から新しい屋根を施工する方法。カバー工法とも言う。廃材撤去などの必要がないため費用も抑えられるが、基礎に問題がない場合にのみ可能な工法。屋根材が二重になることで、断熱・遮音効果も期待できる。

カバー工法

「重ね葺き」のこと。

カラーベスト

陶器瓦の1/2以下の重さの屋根材。高密度で一般の屋根材よりも硬く、強いので、耐久性に優れている。

間接工事費

工事に必要な間接的な費用のこと。足場架設費、養生材などもこちらに含まれる。

合成樹脂

石油や石炭、天然ガスの成分を原料として熱や圧力を加えて作られた合成高分子化合物のこと。加工しやすく、軽く、電気や熱を通しづらい性質のものが多い。

抗菌塗料

希釈液などに抗菌作用のある成分を入れることにより、抗菌効果のある塗料のこと。

金属屋根

加工がしやすいため、デザイン性にすごれている。また、軽く耐久性に優れているため、重ね葺きにも向いている。

ケレン

劣化した旧塗膜の除去やサビ落としを行うこと。仕上がりの美しさ、塗膜の耐久にも関わってくる大切な作業。

高圧洗浄

高い水圧で外壁などを洗浄すること。経年劣化による汚れなどを落とし、新たな塗膜を塗る下準備に必要な工程。

コーキング

窓やドアの周り、サイディングの継ぎ目などに使用するゴムやシリコンなどの材質。

小屋根

小さい屋根。庇や2階建ての家の1階の屋根や窓の上につけた屋根など。

コロニアル

スレート瓦の呼び名でメーカーによって異なる場合がある。セメントを形成した瓦。軽くて加工がしやすく安価なため非常によく使用されているが、塗装などでメンテナンスを行う必要がある。

さ行

サイディング

外壁材料の一種。板状外壁材の総称。窯業系や鉄製のものもある。一般には塗装などでメンテナンスが必要。

シーラー

外壁塗装において、建材と塗料をつなぐ役目を果たす下塗材。塗料の吸い込みすぎを防ぎ、素材と上塗りとの密着力をあげて剥がれにくくしたり、仕上がりのムラを無くすために必要な塗材。建材の種類・状態によって選択する必要がある。

シーリング材

ひび割れや小さな隙間を埋める下地処理する際に使われる材料。サイディングの目地材。外壁の隙間から水などが侵入することを防ぐとともに、パネル同士の膨張や変形による衝撃を吸収する役目も担っている。

自己洗浄機能

紫外線が当たることにより汚れを分解し浮き上がらせ、その汚れを雨水で洗い流す機能。光触媒塗料などがこの機能を持つ。

下地調整

塗装の前に、既存の躯体を補修すること。ひび割れや傷みなどを事前に修復してから塗装することで耐久性を上げることができるため非常に大切な工程。

遮音性

騒音や耳障りな音が内部や外部に漏れたりしないよう、遮断する性能。

シリコン系塗料

耐久性があり、ほかの性質を加えやすいので現在最も主流な外壁用塗料である。耐用年数は10年程度。

親水性

物の表面に水が薄く広がる性質。

住宅寿命

日本の住宅の平均寿命は25年程度といわれている。寿命を延ばすには適切なメンテナンスが重要。

スレート瓦

「コロニアル」項目を参照。

た行

耐震強度

建物の地震に対する強さ。

耐震性能

地震に対して建物がどれだけ耐えられるかの安全性の度合。

太陽光反射塗料

遮熱塗料のこと。外部からの熱の出入りを遮ることで、外気の気温、環境変化に影響されにくく、快適温度に保つことができる。

タスペーサー

スレート瓦を塗装する際、縁切りの工程をなくすために屋根の隙間に挟むもの。

断熱性

外部からの熱の出入りを遮ることが出来る性質。外気の気温、環境変化に影響されにくく、快適温度に保てる。

弾性塗料

弾力性のある塗料。

チョーキング

外壁の表面が紫外線などで劣化し、白い粉状になって表面に付着していること。

直接工事費

工事に直接必要な費用のこと。塗料代、人件費など。

塗膜

塗装により外装の表面にできた塗料の膜のこと。

な行

内部結露

室内の水蒸気が壁の内部に侵入して外気温の影響で壁内部で結露すること。建物の耐久性を低下させることがある。

軒天

屋根の外壁より外側に出ている軒先の裏側の部分のこと。

は行

白亜化

「チョーキング」のこと。項目参照。

光触媒塗料

太陽や蛍光灯などの光が当たることで、表面で化学反応が起こり、汚れの元となる物質や細菌を分解する性質を持った塗料。

ビス

屋根材を固定している小型のねじのこと。鉄製ビスの場合、腐食が原因で瓦が割れる現象が起こることもある。最近はメンテナンスの必要性があまりないステンレス製のものが多い。金属製の屋根の場合、腐食を防ぐために同質の釘を使う。

ひび割れ

経年劣化、地震などにより外壁や屋根の表面にできる亀裂や割れのこと。

フィラー

主に屋根に使われる下塗り用の塗料。フィラーの性能により屋根塗装の耐久性に違いがでる。

フッ素系塗料

もとは橋梁などに使われていた塗料であるが、フッ素の含有量を変えて一般塗料にも普及。近年は4フッ化フッ素を配合したものもラインナップされ、更に耐久性が増している。ただし、一般に普及している塗料より高価なものが多い。耐用年数は15年程度。

プライマー

最初に塗る塗料という意味。様々な機能を持ったものがある。シーラーやフィーラーもプライマーの一種。

防カビ機能

希釈液などに防カビ作用のある成分を入れることにより、防カビ効果を持たせること。

防水用シート

屋根の下に入れ、屋内に水が入るのを防ぐためのシート。

ま行

無機塗料

物などの無機物を主成分として作られた塗料。高耐候性、親水性(防汚)、撥水性(防カビ、防藻)、不燃性などの特徴があり、非常に耐候性が高い。塗料としてはもっとも高価な塗料に分類される。耐用年数は18年程度。

棟換気

棟と呼ばれる屋根の一番上の部分に換気口を設けて上昇した小屋根裏(ロフト)の熱気や湿気を自然に排出するようにすること。

毛細管現象

液体が重力や上下左右関係なく隙間に浸透していく現象のこと。塗装工事においては、平らな屋根材(スレート瓦)で隙間から雨水が浸透してしまう場合にこの表現を使う。

モルタル

外壁材料の一種。セメント、砂、水を練り混ぜた建築材料。デザインや色の自由度が高い。

や・ら・わ行

屋根裏

屋根の裏側と天井の間に作られた空間のこと。

屋根裏換気

屋根裏に換気扇を設置して、屋根裏の熱気や湿気を外に排出するシステム。

溶剤系塗料

塗料を希釈する際、石油由来の揮発性の液体を用いる塗料。鉄部や、厳しい環境下にある箇所に用いることが多い。乾くまではやや刺激臭がある。

養生シート

工事の際、洗浄水や塗料が近隣に飛散しないように建物全体を覆うシート。

和瓦

日本の風土に適した、昔から使われている屋根材。基本的には塗装の必要がなく半永久的に利用できる。かなり重量があり、基礎のしっかりしていない建物には使用できないが、近年軽量の瓦も使われるようになっている。

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