外壁塗装の基礎知識
外壁塗装のお役立ちコンテンツ
外壁塗装の基礎知識をまとめています。
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- 外壁塗装の目的とは
- 外壁塗り替えのタイミングは
- 外壁塗装の耐用年数は
- 外壁塗装の工事とは
- 知っておきたい3つの機能
- 近所に迷惑をおかけしないために
- 外壁塗装のデザインについて
- 塗料の種類
- 外壁塗装の方法
- 外壁塗装の日程
外壁塗装の目的とは
外壁塗装は美観を保つためだけのものではありません。外部からの風雨、熱、音などの過酷な環境からお住まいを守る重要な役目を担っています。
建物は塗装による塗膜によって守られており、定期的なメンテナンスを施すことにより、お住まいの寿命を延ばすことができます。
新築の住宅の壁面も既に塗装された建材が使用されており、その塗膜により建材が保護されています。しかし、時間の経過とともに塗膜の劣化が起こりますので、いずれは塗装工事をする必要がでてきます。
大切なお住まいを守るためにも、傷みの具合、今後の居住年数をふまえたベストな塗装工事が必要となるのです。
外壁は常に過酷な環境に晒されていますので、劣化が進み、機能的にお住まいが保護できなくなる前に、定期的な点検とメンテナンスを行いましょう。
外壁塗り替えのタイミングは
一般的に塗り替えの目安は、外壁が15年、屋根が10年と言われています。しかし、お住まいの環境によってその時期は大きく変わります。また、塗料の種類や性能によっても目安となる年数が大幅に違ってきます。
目に見える塗り替えのサインとして、ひび割れ、塗膜のはがれ、カビや藻の発生、シーリングの劣化などがあります。壁を触ってみて白い粉が手につくことを「チョーキング」といい、これも塗膜の劣化のわかりやすいサインです。
外壁塗装の重要な役割は、紫外線と水分から建材を守ることです。前述のようなサインが現れてしまったら、塗膜は正常に機能していない状態です。
劣化が始まってからの塗り替えはすでに手遅れの場合も。早めの塗り替えが家を長持ちさせる秘訣です。
外壁塗装の耐用年数は
「塗装をしたらどのくらい保つの?」というご質問をいただきますが、明確にお答えすることができません。塗料の耐用年数がそのまま塗面、つまり塗装された外壁の耐用年数にはならないからです。お住まいの立地条件、塗り替えをした際の外壁の状況によっても大きく耐用年数が変わってくるのです。もちろん塗装の施工自体によっても変わってきます。
なかには、ウレタン塗料で塗装したら7年、シリコン塗料で12年、フッ素塗料なら18年と具体的な年数を提示する会社もあります。しかし、「非常に日当たりの良い土地に建っている」「後ろに池や川があって湿気がとても多い」「塗り替える前の壁がけっこう傷んでしまっていた」などといった状況によっても、耐用年数は大きく変わってくるのです。
そこでお住まいの条件から、「この塗料で、この仕様で塗装すれば10年くらいはもつだろう」ということを目安に工事内容を選ばれるのも良いかもしれません。10年くらい経つと外壁は傷んでおらずとも他の箇所に不具合が出ている場合もあります。それらをチェックすることも考慮して、塗り替えサイクルを決めるのも一つの方法です。
外壁塗装工事とは
外壁塗装工事とは、お住まいの美観と保護を目的とした工事です。
プロの塗装職人が建物全体に塗装を施すため、足場の設置からはじまります。洗浄した際の水や塗料の飛散を防ぐためにその周りに養生シートをかけます。外壁に見られるクラックやシーリングの傷みなども補修し、3〜4回程度繰り返して塗装します。高所の作業もあり、また壁の色に合わせて塗料を調合したりすることもありますので、専門の職人の技術がとても大切な仕事です。
外壁塗装にかかる日数にも注意しましょう。
外壁塗装にはたくさんの工程があり、さらに塗料を乾かす時間なども考慮しなければなりません。早く終了することが良いというものではありません。
外壁塗装の知っておきたい3つの機能
外壁塗装の機能について3つ解説します。
1.風雨や紫外線、チリやホコリなどの汚染物質から家屋を守る。
→塗装を施されていない場合、風雨や紫外線によって建材が侵食され、風化などにより劣化が早くなります。
2.美観を永く保ち、建物の資産価値を高める美粧効果がある。
→経年劣化により色あせた建材に再塗装することで、もとのお住まい以上の美しさに戻すことも可能です。
3.機能性塗料などで、遮熱効果を高めたり、親水性を高めたりできる。
→遮熱効果のある塗料で塗装することで、太陽光による温度上昇を抑える効果を得ることもできます。必然的に室内温度の上昇も抑えられ、夏場の電気代の節約にも繋げられます。また、親水性の高い塗料を塗装することで雨水による汚れなどが付着しずらくなり、長い間美観を維持できます。ほかにも機能性塗料がありますので、お住まいにあった塗料を選ばれるようにしましょう。
外壁塗装で近所に迷惑をおかけしないために
「外壁塗装って、ご近所に迷惑がかかったりしない?」
外壁塗装をご検討中のお客様から、このようなご質問をされることがございます。
外壁塗装を行う場合、足場の設置時の音、洗浄・塗装中の飛散など、近隣へご迷惑がかかるのではと心配されるのももっともです。
飛散防止のための養生シートやブルーシート、近隣の車などへのカバーなど、出来る限りの配慮のもと工事を行います。養生シートをすることにより、多少の遮音効果もあります。
ただ、工事中は車両の移動や塗料の匂いなど、やむを得ずご近隣へご負担をおかけしてしまう場合がございます。工事の前には担当者が、ご近隣へのご挨拶に伺い、なにかご要望があった場合にはすみやかに対処いたしますので、安心して工事をおまかせください。
外壁塗装のデザインについて
外壁塗装では、好みに合わせてデザインを変更することも可能です。
現在のお住まいの色から、生活環境に合わせて違うお色味に塗り替える方もたくさんいらっしゃいます。また、ご近隣や写真などで好みの色のお宅があれば、そちらを参考にされて色みを決定しますと失敗が少ないでしょう。
実費のご負担、工期の延長をご理解いただければ、事前に試し塗りを行うことも可能ですのでぜひご相談ください。デザインローラーや吹付け塗装などにより、通常とは違ったテクスチャの塗装を行うこともできます。
周囲の景観に配慮した範囲内であれば、お好みの色やテクスチャで塗装をするのもおすすめです。お住まいの塗装はそう何回も行うものではありませんので、ぜひご納得いただけるようご相談ください。
塗料の種類
外壁塗装を考える上で色やテクスチャも大切ですが、塗料の耐用年数や特長、お住まいの建材の材質を理解しておくことも大切です。モルタルやサイディングなど、材質によっても適した塗料が違ってきます。塗料には水性・油性があります。一般的にモルタルは水性、サイディングは油性などとも言われておりますが、塗料も新しくなっており、一概にすみ分けができなくなっています。
耐用年数の長い塗料は次の塗り替えまでの期間を長くできますが、塗料自体の金額が大きく変わってきます。今後いつまで現在の住居に住まわれるのか、次の塗り替えをいつぐらいに想定しているのかで、耐用年数を考慮したほうが良いでしょう。
また、環境に配慮した遮熱塗料などもあります。遮熱によって室内温度を抑え、電気代を節約しエコに配慮できます。機能追加により、防藻性、防カビ性を持たせることも可能です。
塗料の性能自体は高くても日本の気候に合わない塗料などもあります。お住まいにあった塗料をご検討ください。
外壁塗装の方法
外壁塗装の流れを簡単にご説明します。
まず、お住まいの状況を必ず確認させていただきます。
家を建ててから、以前に外壁塗装をしてから10年程度経過してますと、お住まいに不具合が起きている場合があります。ひび割れやコーキングの傷み具合などをかならず事前にチェックします。そのうえでもっとも適した塗装方法をご提案します。
日程が決まりましたら、ご近隣にご挨拶をさせていただきます。工事中のご不安を近隣の方がにも解消させていただくためにご説明いたします。
工事は足場の架設からはじまります。全体に養生シートを施し、全ての面を覆います。高圧洗浄で外壁などに付着した汚れを綺麗にします。この作業もとても大切な作業です。必要があれば、ヒビ割れの補修、コーキングの打ち替えなどの下地処理を行います。
全ての下処理がおわりましたら、いよいよ塗装です。ます、下地材を塗り、建材と塗料をつなげる準備をします。次に中塗りを行います。中塗りは通常上塗材と同じものを使います。上塗りの色がきちんと出ることと、上塗材の機能をきちんと発揮させるために同じ素材が望ましいです。最後に上塗りで仕上げを行います。
外壁の塗装が終わりましたら、付帯工事に含まれる箇所の塗装をします。当組合では、この後JIOの検査員による検査を受け、それが終わりましたらお客様立会いのものと完工確認をいたします。
全ての確認が終わりましたら、足場や養生シートの撤去、ドアや窓の保護部分を撤去し工事は完了です。
外壁塗装の日程
お問合せをいただいた後、現場調査を行い、ご希望にそった御見積をご提出します。
お客様のご要望によっては、お色味決定までお時間がかかる場合もございます。
実際外壁塗装に係る日程は、通常の一戸建てでおよそ2週間程度をみていただきたいと思います。
足場の設置、洗浄、下地処理、塗装、検査、完工など、季節や天候によって実際に作業を行える時間が変わってきますのでご注意ください。
また下地処理が広範囲に及ぶ場合も日数が増す要因です。
足場や養生シートでお住いを囲われているのはなかなか落ち着かないものですが、塗料の硬化などにかかる大切なお時間もございます。早く終わることだけが良い工事とはいえませんので、「準備をしっかり行っているか」「塗料の硬化時間時間は十分とられているか」などを気にして見ていただきたいです。
塗替えにご希望の時期がございましたら、現場調査の時間も含め余裕をもってご依頼いただけるとご希望の時期に塗り替えができます。