シロアリの基礎知識

シロアリの基礎知識をまとめています。
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シロアリの種類

シロアリは蟻によく似た見た目と社会性から、「アリ」と名前がつけられていますが、ゴキブリなどと同じ仲間の昆虫です。
世界中に2,000種類ほどいると言われていますが、日本にはそのうち10〜20種類ほどが生息していると言われており、そのうちヤマトシロアリとイエシロアリが多く分布しています。関東近県ですと、被害の多くはこの二種のシロアリによるものです。
近年、アメリカカンザイシロアリの被害が関東圏でも確認されていますが、大規模な被害報告はされておりません。奄美大島以南や沖縄には、ダイコクシロアリという大型のシロアリも生息しており、甚大な被害報告もあります。本土ではまだ大きな被害報告はアリませんが、温暖化による本土での加害も心配されています。
シロアリは自然界に多く生息しており、完全に被害を食い止めるためには定期的な駆除や予防が必須です。

ヤマトシロアリ

ヤマトシロアリ

日本全土に分布しています(北海道北部を除く)。
体長は3〜5mm、小型です。
羽アリはやや大きく4〜7mmほど、黒っぽい色をしています。

 

巣を作らず、食害箇所にそのまま生息します。コロニー1つにつき数万匹程度です。
乾燥に弱く、床下の湿った場所や土中に生息していることが多いです。自然界でも落ち葉や枯れ木を腐らせ、分解します。木材腐朽菌を持ち込むので食害場所が腐ることが多いのが特徴です。

イエシロアリ

イエシロアリ

主に神奈川県以西の海沿いの温暖な地域に生息していますが、埼玉県でも被害報告があります。
体長はヤマトシロアリよりやや大きく5〜7mm、羽アリは7〜8mmで茶色っぽい色をしています。
 
巣は最大で100万匹を有しており、塊状の巣作りをします。ヤマトシロアリと比べて食害のスピードが早く、被害も甚大です。
乾燥した木材でも食害がおきるので、建物全体に被害が及ぶことがあり、世界の侵略的外来種ワースト100にも名前があがる害虫です。

アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリ

近年被害を拡大している外来種のシロアリで、輸入家具等の木材に付着して日本に入ってきたと言われています。
体長は6〜8mm、羽アリも8〜11mmと大きめです。
体色がヤマトシロアリと似ているので間違われやすいですが、カンザイという名前からもわかるように乾燥した材木を好んで食べるので、湿った場所を好むヤマトシロアリとは生息場所が異なります。
 
コロニーは比較的小さめで、数百〜数千匹で構成されていますが
建物の中に複数のコロニーが点在することが多いので、発見が難しく、全てを駆除するのが困難です。

住宅とシロアリの基礎知識

基礎知識

シロアリは自然界のいたるところにいる生物です。自然界のサイクルにおいては、枯れた植物の分解を担うものとして、他の捕食生物の食料として、なくてはならない存在です。しかし、我々の住まいへ侵入された場合、とてもやっかいな害虫となります。
日本の家屋の多くは木材を使用して建てられているため、シロアリの食害に遭うことがあります。自然界より他の捕食生物襲われることが少なく、かつ冬でも温暖な環境にあるため、シロアリには絶好の生育場所にもなってしまうのです。
シロアリは基本的には湿潤な環境を好むため、湿気の多い床下から侵入します。近隣に森や林、公園など、樹木の多い環境があると、そこで増えたシロアリが住宅へ侵入したりします。庭の植え込みややわらかい木で出来たウッドデッキなどにも住み着くことがあります。基本的には木材が表に見えている場所にはシロアリは住み着くことが出来ますので、周辺環境にも注意が必要です。
住宅に侵入したシロアリは、自ら水気を含んで食害を進行させます。ヤマトシロアリなどは、床下から1階の表面くらいまでを食害することが多いですが、イエシロアリなどは、水分を保ったまま、2階などにも食害を進行させますので注意が必要です。シロアリは見えない柱の中などで爆発的に数を増やします。食害の痕跡が見てわかるときにはかなり進行していると思われますので、早急に駆除や補修を行いましょう。
羽アリが出て初めて気づくことも多いですが、住宅の中でシロアリが飽和状態になったため群れが分裂したことも考えられます。羽アリが出た場合も早めに駆除を行いましょう。羽アリは白くなく、茶色い色をしていることがありますので、心配でしたら必ず確認しましょう。
また、シロアリは食物連鎖のもっとも下に位置し、いろいろな生物の捕食対象です。家に黒アリやクモ、カエルなどが増えた場合も要注意です。シロアリが発生している可能性がありますので点検を実施しましょう。
阪神淡路大震災などでは、全壊家屋のうちシロアリ被害の大きかった家屋の割合が高かったという調査結果が出ています。ヤマトシロアリなどの比較的小規模のコロニーで活動するシロアリでは倒壊などの心配はそれほどありませんが、イエシロアリなど爆発的に増殖し、大きなコロニーで生息するシロアリは家屋そのものに多大な被害を及ぼす場合がありますので、たかがシロアリと考えずにかならず処置を行いましょう

シロアリ駆除について

駆除

シロアリ駆除は、目に見える範囲であればホームセンターなどで買ってきた薬剤で対応することも可能です。しかし、シロアリは乾燥しやすい体を守るために木の中などひと目につかないところに生息しているため、目に見えている部分はシロアリ生息のほんの一部分である場合がほとんどです。
シロアリ駆除・予防の専門業者は、シロアリの生態に基づき、適切な処置をしますので、被害を最小限に食い止めるためには専門業者に任せるほうが安心です。必要な分量の薬剤の散布したり、木材に穴をあけて薬剤を注入したり、また、被害箇所の補修を施したりと、専門でなければ正しい処置ができないことが多いものです。
施工する際は、実際に床下に潜り作業をしますので、ぜひ専門家にお任せください。

シロアリ駆除・予防の基礎知識

予防

シロアリの被害は一見わかりにくいものです。
床下への侵入口がない場合を除き、実際床下に潜ってシロアリ被害の有無を確認します。この時、目視だけでなく、床下の木材を打診し空洞が無いかなど、被害の痕跡を調べます。また、床下の水漏れ箇所なども確認します。水漏れ箇所などがあると、今後シロアリの被害を誘発することがあるからです。特に水周りの下などを入念に点検します。
被害があった場合は、被害箇所へ薬剤を散布し、侵入箇所の特定などを行い、外部に要因がある場合はそれを取り除くご提案をいたします。必要があれば、被害箇所の補修を行います。
被害がなかった場合でも、新築後5年が経過していたり、前回シロアリ対策を施してから5年が経過している場合は、再消毒を行いましょう。シロアリの薬剤は、人体や環境に考慮し、安全が確保できるものを散布します。そのため、5年ほどでその効力が薄れてしまうと思ってください。また、大雨などで床下、床上浸水などが起こった場合も、必要な薬効成分が流されてしまっていますので、再消毒を行いましょう。床下の湿気も増え、シロアリ被害の危険度が増していますので、早急な対策をしましょう。

冬季のシロアリ駆除

住宅の床下や屋根裏に生息している場合は、気温がある程度高く保たれているため、冬季でも仮死状態にはならず、活発に活動しています。

 

羽アリは数年に一度、もしくは毎年発生し、飛び立ちます。羽アリが一斉に飛び立つことを群飛といいます。群飛が起こる理由としまして、シロアリの数が巣のキャパシティを超えてしまい狭くなったことや、生息環境に大きな変化があったことなどがあげられます。群飛後、羽アリは羽を落とし、新しい場所で生殖虫(王や女王)となり、新たなコロニーを形成します。
郡飛の時期と条件は、シロアリの種類によって違いますが、ヤマトシロアリの群飛は4月~5月、イエシロアリは6月~7月です。 冬の間、シロアリの巣内では着々と群飛の準備を進めていますが、一部が羽アリとして飛び立ったからといってシロアリの巣が消滅するわけではありません。シロアリを見かけた場合は放置せず、すぐに駆除する必要があります。

シロアリは冬眠しません。家屋に生息している場合、寒さで動けなくなることも少ないです。暖房が利いてあたたかい室内につながる床下などでは、シロアリも年中通して活動することができ、冬だけ食害が止まるというようなことはありません。床暖房や掘りごたつがある住宅はもちろんのこと、特に近年増えている断熱住宅では、断熱材の中は一年中あたたかいので、外の寒さはほとんど活動に影響を与えません

 

春夏ほどの活発さはなくとも、冬場でもシロアリは木を食べ、巣を作りつづけています。今は寒いから春先になるまで大丈夫ということは一切ないので、被害を見つけたら早急に対策をとることが重要です。

 

シロアリ駆除で散布する薬剤は、五年ほどは効果が持続します。少しでもシロアリの活動量が落ちる冬の間に薬剤を散布しておけば、その時点での被害を食い止めるだけでなく、春先の大量発生を未然

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